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姫路城との差別化

 日本の城では、平成5年に姫路城が世界遺産に登録されていますので、彦根城が世界遺産になるためには、姫路城とは異なる価値を持っていることを示す必要があります。そのため、平成27年度、姫路城の世界遺産登録について分析し、姫路城との差別化のための検討を行いました。

 姫路城の世界遺産登録推薦書には、「美的完成度は、わが国の木造建築のなかでも最高の位置にあり、世界的にみても他にないすぐれたもの」「防御に工夫した日本独自の城郭の構成を最もよく示した城」などと書かれており、建造物群としての価値、軍事施設としての価値を証明することで登録されています(評価基準ⅰ、ⅳ)。その一方で、歴史的背景や社会的な位置づけについての説明がほとんどなく、文化的伝統の物証であることが証明されていません(評価基準ⅲ)。

 そのため、彦根城の世界遺産登録にあたって、姫路城とは異なる価値を示すためには、次の3つの方向性が考えられます。
1つ目は、建造物群としてではない価値を示すことです。姫路城は「木造建造物群の傑作」と認められていますので、同じような価値を訴えるのではなく、城が社会においてどのように位置づけられ、どのような役割を果たしたのかに重点を置いて説明する必要があります。
2つ目は、軍事以外の機能・価値を示すことです。城には、軍事以外に、城主の生活文化空間としての機能・価値、政治・行政の拠点としての機能・価値、統治の象徴としての機能・価値があります。それらを探究し、城が江戸時代の社会においてどのような意味を持ったのかを説明する必要があります。
3つ目は、社会・経済など地域の特性を示すことです。城の建造物群以外にも、城下町や周辺地域に目を向けることで、姫路城の推薦書では触れられていない視点を得ることができます。社会・経済の視点(都市構造、交通)、文化伝統の視点(庭園、寺社、芸術に関わる資産)、精神・信仰の視点(寺社)、自然環境・景観の視点などが挙げられます。

 姫路城の世界遺産登録のときに説明されたのは、日本の城の機能・価値の一部分に過ぎません。以上の方向性を深めていくことにより、姫路城とは異なる価値を証明することができます。

姫路城の登録概念から示唆される彦根城世界遺産登録の方向性

報告書「姫路城との差別化」

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彦根市教育委員会文化財部彦根城世界遺産登録推進課

電話: 0749-26-5834 ファックス: 0749-27-3554

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