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子育てするおとうさん、おかあさんに知っておいて欲しいことがあります。親の一人ひとりが違うように、子どもの一人ひとりも違います。同じように育てても、同じようには育ちません。この子はこの子、あの子はあの子、「違っていいんだ!」と子育てを楽しみましょう。
悩みはあると思いますが、悩みがあるからこそ人間は成長するのです。悩みをつきぬけて、自分らしい子育てをみつけてください。
0〜6歳児の年齢ごとの「心の発達」と親の対応をまとめてみました。
1. 乳児期(0〜1歳)…基本的信頼感を育てる時期
乳児期の子どもにとってたいせつなことは、人を信頼できること。そのためには、親は子どもの要求や期待にできるだけ、十分にこたえてあげること。(=いっぱい愛すること)具体的には、あかちゃんが泣いたら、オムツ・オッパイ・ネンネ・抱っこの対応を適切にしてあげてください。(わからないときはこの順番で)そのようにして人を信頼するようになり、自分自身を信じることにつながるのです。
2. 幼児期前期(1〜3歳)…自律心(自分のことが自分でできること)を育てる時期
親や保育者からのしつけをとおして、自分の衝動や感情を、自分でコントロールできるようになってきます。
親が注意すべきことは、子どもの「したい」という意欲をたいせつにすることと、身辺自律のしつけを急がないで「こうするのよ。こうしちゃいけないのよ」と穏やかに繰り返し伝えること。いらいらしたり、叱ったりせずに「いつできるようになるかな。楽しみだね」と待ってあげてください。できたことは、「〜できたね」と言葉で確認して、誉めてやって欲しいのです。
子どものやっていることから心も目もはなさないで、みて、感じて、言葉をかけてあげてください。
(人間関係能力の基礎、感性が育つ)
3. 幼児期後期(3〜6歳)…自発性、主体性。「善悪の判断(良心)」を育てる時期
自分からいろんなことをやってみたいという意欲が出てきます。
活動的、好奇心旺盛、失敗をおそれない。動き回る子どもをみる楽しさ。
友達と一緒にさまざまな体験を重ね、相手を理解することと、自分自身を知ることを同時並行してやっていきます。
親は、この時期に、「していいこと、してはいけないこと」(善悪の判断=良心、社会的ルール)を繰り返し伝えてください。焦らず、場面をとらえて、その都度、繰り返し伝えてやることが大切です。
親が注意しておくべきことは、親の力が圧倒的に子どもの力より強いということ。子どもの主張が親の暴力などで簡単におしこめられてしまうと、子どもは自己主張に罪悪感を持ってしまい、一見、親の言うことを良く聞く「良い子」になりますが、自発性の芽は摘まれてしまうのです。
成長に個人差はありますので、その子の育つペースを大切に。
見通しを持った子育てのために、思春期(中学生)までの心の発達を簡単にお話しておきます。参考まで。
4.小学校1、2年(7、8歳)
ひきつづき、多くの友だちと、交流しながら、さまざまなことを学んでゆきます。浅く広い友だちづきあいから、親や教師からの学びとはちがうものを学ぶのです。学校の勉強が始まりますが、その時代に住む人間としての基礎知識を学んでいきます。
5.小学校3、4年(9、10歳)
ギャングエイジと呼ばれる年頃。いろいろなことが次々起こるにぎやかな年頃。いたずらをして叱られても、未熟ではあるが自分の価値観で反発して、なかなか親の言うことを聞きません。が、失敗してみて、「やっぱり親の言うことが正しかった」と反省し、自分の価値観の中に親の価値観を取り込んで練り合わせ、新しい自分の価値観を作り上げるのです。
この時期の親は、しっかりとした自分の価値観を持って、壁になってやる必要があります。親の生きてきた人生観、価値観を子どもに示す必要があるのです。のれんに腕押しでは手ごたえがないのです。
6.小学校5、6年〜(思春期)
思春期に入ります。女子が男子より早いようです。友人と一緒に行動することが多くなり、だんだん親離れしていきます。親の方はそれに合わせて子離れの準備を。
自分が他人からどう見られているか気になる年頃。男の子も鏡を見るようになります。身体も大人の身体へ成長し、男女差がはっきりしてきます。しかし、心はまだ大人になりきっていないので、心と身体がアンバランスな状態。身体の奥から突き上げてくるようなエネルギーをスポーツなどの活動で健全に放つ必要があるでしょう。天使と悪魔が同居しているような、大きな振れ幅で揺れ動く、情緒不安定な時期。これまでにいっぱい愛してしつけていれば、大丈夫。子どもを信じて、不安定な子どもの心の揺れをしっかりと受けとめてやってください。
発達の流れには、個人差があります。必ずしも、決まった年齢に決まったことが起こるというのではありません。みんな違うのですから。大切なことは、親がその子をよく観て、その子からのメッセージを読み取り、その子の発達の流れに合わせて、対応することです。子育てがわからなくなったら、子どもに聞くことです。子どもを観察することです。きっと何かに気づくことでしょう。
(子育て支援総合コーディネーター 広田) |