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彦根市消防本部

応急手当の重要性



応急手当の目的

 応急手当の目的は、「救命」「悪化防止」「苦痛の軽減」です。
 その中でも、救命を目的とした手当が最優先となります。応急手当は、ケガや病気を治すために行うのではなく、現在以上に悪化させないことが目的となります。できるだけ苦痛を与えない手当を心がけ、励ましの言葉をかけてあげましょう。
また、心臓や呼吸が止まった人に対する応急手当を、救命処置といいます。


応急手当の重要性(5分間の救命処置の必要性)
【カーラーの救命曲線】
解説図
  1. 心臓停止後約3分で
    50%が死亡

  2. 呼吸停止後約10分で
    50%が死亡

  3. 多量出血後約30分で
    50%が死亡

 この図は、心臓や呼吸が止まってから、何分の時間が経過すると命が助からないのかを曲線で表しています。
 救急車が要請を受けてから現場に到着するまでの平均時間は、彦根市内で約5分かかります。
 この5分間に、その場に居合わせた方が手をこまねいて見ていたら、命は救えないことが分かると思います。
 救命するためには、救急車が到着するまでの応急手当が必要なのです。


除細動(電気ショック)の必要性

 心筋梗塞など心臓に疾患を持つ人が突然倒れた場合、心臓の筋肉がブルブルと小刻みに震えている場合があります。
 この状態を心室細動とよんでいますが、そのまま放置すれば、心臓はポンプの役割を果たせないため、短時間に意識を失い、その後、死に至ります。
 除細動とは、細動(心室細動)を除くという意味で、電気ショックを与えることです。心臓が停止すると4分以内に脳に障害が発生するといわれています。胸骨圧迫(心臓マッサージ)や人工呼吸をすれば、脳に発生する障害を遅らせることができるのですが、心臓に正常なリズムを取り戻すためには、除細動が必要です。
 心臓が停止してから5分以内に除細動を実施することが、蘇生や社会復帰のためにとても重要なのです。

【心室細動の時間経過と生存退院率】
心室細動の時間経過と生存退院率グラフ 生存退院率が1分ごとに7〜10%低下する
 この図は、心室細動になってから除細動を行うまでの時間経過と生存退院率の関係を表しています。
 除細動をするのが1分遅れると、生存退院率が7〜10%の割合で下がってしまいます。
 現場に居合わせた人が、その場で早期に除細動を行うことが重要となります。
 大切な事は、AEDがその場にあるかないかに関わらず、救急車が到着するまで心肺蘇生法を続け、救命の鎖を継続することです。

【救命の連鎖 (救命のリレー)】
解説図
● 早い通報
 おちついてはっきりと119番に通報する。
   (119番通報要領はこちら→
● 早い応急手当
 その場に居合わせた人の、早い心肺蘇生と早い除細動
   (心肺蘇生法の手順はこちら→
   (除細動の説明はこちら→
● 早い救急処置
  救急救命士などの行う除細動などの高度な応急処置
● 早い医療処置
 医療機関における医療処置

 早い通報、早い応急手当、早い救急処置、早い医療処置の輪が迅速に、途切れることなく連携して行われることで尊い命が救われるのです。
 この連鎖がひとつでも欠けたら命を救うことはできません。